インパクトマッピング
〜機能ではなく、ビジネスゴールをデリバリする〜
インパクトマッピングとは
インパクトマッピングは、シンプルでグラフィカルな戦略的計画手法です。
仮説をチーム全体に共有し、
チームの目標を機能ではなく、ビジネスゴールと繋げることができます。
さらに、ビジネスゴールを達成するための最短経路の発見をサポートし、
組織がゴールを見失わないようにします。
なぜインパクトマッピングをするのか
- 機能ではなくビジネスゴールにフォーカスを当てる
- プロダクトのゴールを見失わせない
- プロジェクトを成功させるために発生させる必要のある行動の変化の一覧をみることができる
- 仮説の可視化が可能である
- スピードが速い
どうやっておこなうのか
参加者はプロダクトの関係者全員で行うことが望ましいですが、
参加人数が多くなりすぎないように注意しましょう。
必要なもの
もしくは
- 大きなホワイトボード
- ホワイトボードマーカー
- 付箋
- 付箋用のマーカー
やり方
もし実施される場合はできれば参考図書(IMPACT MAPPING インパクトのあるソフトウェアを作る)を関係者全員で読まれることをおすすめします。
内容はとても濃いのですが、ページ数は少ないのですぐに読めると思います。
ここでは簡略化したインパクトマップ作成の流れを紹介します。
- Why(ゴール)をインパクトマップの中心に置く
- 適切な測定値を定義する
- Whoを次の階層に置く (ペルソナが存在すればそれを書く)
- Howをさらに次の階層に書く
- さらにアイディアがないかブレインストーミングを行う
- Whyを達成するために実際に何ができるかを書く(What)
また、Coggleとホワイトボードの両方を試してみましたが、
それぞれにメリットデメリットがありそうなのでご紹介とそれぞれの作成例も記載しました。
Coggle
メリット:
- オンラインである
- 場所を取らない
- 共有が容易である
- 変更履歴がおえる
デメリット:
- Privateは4つ以上作るためには有料(20190814現在)
- 付箋のような移動や削除が難しい
- Coggleへの依存
作成例:
ホワイトボード
メリット
- 貼ったり剥がしたりが用意
- すぐに見られる
デメリット
- オフラインである
- 場所を取る
- 変更履歴がおえない、もしくは工夫が必要
作成例:
注意点
人選に注意する
開発部隊だけでこれを行っても最大限の効果は得づらいでしょう。
プロダクトオーナーなど、対象のプロダクトやサービスの責任者は必ず必要になります。
その方たちの考える機能や取り組みの根本にあるビジネスゴールを共有してもらい
プロダクトの関係者全員で同じ視点で考えることで、
無駄を省け、最短でビジネスゴールにたどり着くことが可能になります。
定期的に繰り返しましょう
一度作成して完了ではありません。
なんども繰り返し行うことでインパクトマップの間違いや方向転換の必要性に気づくことができます。
ビジネスゴールが達成できた、できないにかかわらず、
定期的に繰り返し、見直しや作成をしましょう。
インパクトマップの全てを実行しようとしない
インパクトマップに書き出した全てのものを実行しようとしてはいけません。
インパクトマップでは大元にあるビジネスゴールを達成するための方法をいくつも出し、
その中から簡単に達成できる機能や取り組みを見つけることが重要です。
また、全ての機能がリリースされていなくても
ビジネスゴールを達成できたら、その取り組みは完了とみなします。
機能を作ることが目的なのではなく、
ビジネスゴールを達成することが目的というのを忘れないように注意しましょう。
参考資料
さいごに
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