ふりかえり(レトロ)

〜改善のサイクルを小さく回す〜

ふりかえりとは

ふりかえりとは、チームが自分たちのやり方をふりかえり、検証し、そして、改善するための手法です。

また、ふりかえりは、レトロ、またはレトロスペクティブとも呼ばれており、

ふりかえりを意味する英語(retrospective)をそのままカタカナしたものです。

なぜふりかえりをするのか

ふりかえりは継続的な改善を促します。

プロジェクトが完了するなどの大きなサイクルでのふりかえりではなく

細かく振り返ることでチームが徐々に改善されていきます。

どうやっておこなうのか

ふりかえりのやり方には様々なものがありますが、

例として、一般的な方法であるKPTをご紹介します。

KPTでは下記を書き出すことでふりかえりを行います。

  • Keep:続けること
  • Problem:問題なこと
  • Try:次に試したいこと

KPTはこれらの頭文字をとって、名付けられました。

必要なもの

  • ホワイトボード
  • ホワイトボードペン
  • 時計
  • 付箋を入れるフラットスペース
  • 付箋(できれば3種類)
  • ペン

やり方

  1. 前回のKeep/Tryを見直す
  2. 5分間、Keepを緑の付箋に書き出して、ホワイトボードに貼りましょう
  3. 話し合いましょう
  4. 5分間、Problemを赤の付箋に書き出して、ホワイトボードに貼りましょう
  5. 話し合いましょう
  6. 5分間、Tryを青の付箋に書き出して、ホワイトボードに貼りましょう
  7. 話し合いましょう
Image of Retrospectives

この他にも

社会契約チームの感情などを見直したり、

他のプラクティスを組み合わせるなどふりかえり自体も改善していくことが大切です。

チームの状況などにあわせて、適切な方法を選択してください。

どんな手法があるかわからない場合には下記のサイトに様々な手法が紹介されています。(英語)

注意点

頻度は高めに実施する

ふりかえりの期間が空きすぎないように注意しましょう。

どのくらいの頻度が適切かはチームや状況によって異なるので一概には言えませんが、

四半期に一回やプロジェクト完了したら実施などでは期間が開きすぎです。

少なくとも週一回か隔週で実施するようにしましょう。

時間制限を設けよう

ふりかえりは非常に盛り上がりやすいので、

つい時間を忘れてやってしまいがちです。

しっかりと時間に制限を設けましょう。

人を非難する場ではない

何か問題があった場合のふりかえりでありがちなのが、

特定の人を非難してしまうというものです。

多くの場合、問題が起きるのはプロセスに原因があります。

個人攻撃をせずにプロセスを改善しましょう。

参考資料

さいごに

文章の改善のため、フィードバックや質問などありましたら、こちらopen in new windowからお願いいたします。

Last Updated:
Contributors: Tomoya Suzuki, tomosuzu